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三重県の高校入試って?

 12月に入り世間が慌ただしくなってきた。
この時期の塾業界は入試の追い込み時期に突入する。
まずやってくるのが、年明け早々の中学入試。
次にセンター試験、私立高校入試、大学入試、公立高校入試と
息つく暇がないくらいに矢継ぎ早にやってくる。
生徒たちの顔つきも徐々に変わって次第にピリピリとした雰囲気のもと授業を行うことになる。
生徒も大変だが、こちらもついつい熱が入って授業が終わると声がかれていることもしばしば。
しかし、生徒たちの「わかった!」の声や問題が解けたときのホッとした笑顔で、
俄然やる気になってしまうのは塾人の性であろう。
 さて、前回お話ししたコツコツタイプのA君と追い込み方のB君のどちらが、
高校入試に有利なのかをお話ししたいと思う。
その前に、現在の三重県の県立高校の合否判定方法とはどのようになっているのだろうか。
 まず、第1ステージとして調査書(内申点)上位者から各高校の定員数の100%※を選別。
次に第1ステージをクリアした受験者の中で学力点(入試得点)上位者から定員数の80%を合格とする(通称1次合格)。
残りの半数(定員の10%)を第1ステージクリアの中から学力点により上位から合格とする(2次合格)。
最後の残り半数(定員の10%)については各高校が事前に学力点と調査書のどちらを重視するのかを決定し、それに基づいて合格者を決める(3次合格)。
 このように3段階に分けて合格者を出す仕組みになっている。
複雑ではあるが、調査書と学力点のバランス型でよく考えられた合格システムである。
しかし、問題点がないわけではないが、その点については機会があればまたお話ししたいと思う。
 本題に戻ろう。A君はコツコツ型なので日頃から授業のノートや提出物などを綺麗に丁寧にしてあり、授業中もまじめに取り組んでいるため、定期試験の点数が360点位と中位でも成績はまずまずである。
通知票の9教科合計点数(各教科5段階評価)でいうと38点である。
一方の追い込み型B君は定期テストの点数は450点と高得点をマークするのだが、
授業態度や提出物をおろそかにしているため、通知票合計が29である。
 では、いったいどちらが高校入試には有利なのだろうか?
もう一度合否方法をご覧いただきたい。
まず、第1ステージで受験者から調査書によって定員の100%※を選ぶ。
つまり、この時点で調査書によって足切りを行っているということである。
当日の試験でたとえ満点を取ったとしても調査書の点数が悪いと一次合格者の80%には入れない。2次や3次合格という救いの手はあるもののやはり、1次合格を目指したいところだ。
各高校の調査書の基準点はもちろん公表されていないので、
ある程度予測の元で受験することになる。
A君では上位校を受験する学力はあっても調査書で足切りにあってしまうので受験校を1ランク落とす必要があるだろう。
その点ではB君が有利といえるかもしれない。
 いずれにせよ、三重県ではバランスが重視されるので、日頃の学習を大切にされたい。
何かご質問があればメールにてご質問ください。
※平成21年度入試から募集定員の110%または120%に事前設定できる。

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