「時代に伴い変化する言葉」
2016年11月15日
生徒たちに書いてもらった作文を添削する際によくあるのが「○○を食べれる」「~に来れる」などの表現である。
いわゆる「ら抜き言葉」といわれるもので本来ならば、食べられる、来られるのように助動詞が必要な用法だ。文法的には、可能動詞を作ることが出来るのは、五段活用のみで下一段やカ行変格活用の動詞はNGである。
ところが、2015年の「国語に関する世論調査で、「ら抜き言葉」のうち「見れた」「出れる」を使う人の割合が元々の使い方を上回ったと公表された。この結果を知って、改めて言葉は時代によって変化していくものだと感じた。例えばタイムスリップして江戸時代の人たちと会話しようと試みても無理。これは日本語に限らず英語でも同様で、シェークスピアの頃の英語が現代に通用するかいえば、全くそうではないし、またイギリスとアメリカそしてオーストラリアの英語は同じ言語でも違っている。
つまり、言葉は時代や場所によって移り変わって当然なのだと思う。言葉のバリエーションは豊かである方が興味深い。
ところで、最近“ヤバイ”という言い方が悪い意味だけでなく、いい意味でも使われるということを生徒から教わった。まさにジェネレーションギャップを認識させられた。
スタディー羽津校 門馬