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「ことば」が「やる気」を左右する

今回は「ことば」の力についてお話しします。
「ことば」とは私たちの心や頭のはたらきを強力に支配しています。
ことばの使い方一つで気分を良くも悪くもします。
そこで、「ことばの力」をプラスの方向に生かすためのコツをいくつかお話ししましょう。
■「苦手教科」を廃止「苦手分野」に
まず、「数学が苦手」という表現をやめましょう。
無理して「得意だ」と強がれ、ということではありません。
「苦手教科」という考え方から「この分野が苦手」とピンポイントに意識を変えるのです。
「数学が苦手」という人も、数学のすべての分野ができない、ということはないはずです。
たとえば、三角形の証明はさっぱりでも、式の展開はどうにかできる、ということはあるでしょう。
この場合「数学が苦手」をやめて「三角形の証明が苦手」と言ったり考えたりするクセをつけるのです。
こうして、問題点を小さくすることには、二つのメリットがあります。
 第一に、その正体がはっきりするので、解決の方法が具体的になります。
 第二に、範囲が狭いので、どうにか解決できそうな気がします。
 
では、もう少し具体的に。
「どうしてこの問題ができないんだ」と言われたり自問したりすると、
どことなくいやな感じが残り、やる気も削がれてしまいますが、
「どうやったらこの問題ができるようになるのだろう」と言い換えれば、
前向きな響きを持つようになります。
■数学が苦手→方程式の文章題が苦手→○○○
 数学の苦手分野が「方程式の文章題」だとします。
方程式の文章題を解く過程は大きく次の3段階です。
①方程式を作る 
②作った方程式を解く 
③解が問題に合っているか確認する。
おそらく多くの生徒ができないのは①でしょう。
もし、原因が①だと特定できたら、
表現を「方程式が苦手」から「方程式を作るのが苦手」に変えてみましょう。
すると「どうやったら方程式をスムーズに作ることができるのか」とポイントが絞れてきます。
 ここまでたどりついたら立派なものです。
「どうして数学ができないんだろう……」などと、ぼやいているような人物とは、
仮に前回のテストの点が同じだとしても、中身はもう別次元です。
どうやったらできるか。
この解決策は、文を読みながら、どんどんマークし、図に直して考えることです。
今回、詳しいことは略しますが、試してください。
その上で、疑問点をどんどんスタディーで質問してください。
「数学苦手なんですけどぉ」ではなく
「方程式の作り方で、この問題とこの問題のコツがつかめません。ヒントを教えてください」
――こう聞かれたら、先生の側も「むむっ、できるな」と感心し、
さらに「よし、まかせろ」という気になって、一段と熱心にアドバイスしたくなります。
 ことばというものは、工夫次第で、自分の意識を変えられるのはもちろん、
周囲の協力をより効果的に手に入れることだって可能にするのです。
上手な使い手になりましょう。

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