勉強のやりかた
2013年08月15日
勉強ってどうやったらいいの
YouTube動画 『塾長講話2013 スタディー夏合宿「合格宿」にて』
どの教科から始めればいいの?
例えば今日は時間がたくさんあるので、「5教科勉強しよう」と計画を立てたとする。
さて、あなたはどの教科から勉強を始めますか?
ちょうど今だと夏期講習の予習をどの教科から始めるかという質問です。
好きな教科(楽そうな問題)から始めると言う人もいれば、嫌いな教科(面倒くさい問題)から始めると言う人もいるでしょう。
では、どちらが正解かを決める前に、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
好きな教科から始める場合
メリット:好きな教科だからスラスラと問題が解けて時間も忘れるくらいに集中して学習できる。
デメリット:この後には嫌いな教科をやらなければならないという精神的負担を感じてしまう。
嫌いな教科から始める場合
メリット:嫌いな教科でもやる気のある状態で勉強しているので、いつもより能率が上がる。
デメリット:最初から嫌な教科なので、その教科の途中で勉強が嫌になり、次の教科に行く前にその日の勉強が終わってしまう。
それぞれのメリット・デメリットを挙げてみましたが、どちらが正解でしょうか?
もちろんその人に合った勉強スタイルが正解なのですが、ここでは勉強の進め方を一つ提
案します。
その方法は各教科の好みの順位を付けることから始めます。まず、文系教科(国語・社会)と理系教科(数学・理科)に分けた場合、自分は文系タイプか理系タイプかを考える。次に文系・理系についてそれぞれの順位を付ける。また、英語に関してはは5教科で考えたときに何番目に好きかを考える。Aさんを例に具体的に見てみます。Aさんは理系タイプで文系の順位は1位:社会・2位:国語、理系の順位は1位:理科・2位:数学で、英語は5教科の中で2番目に好きだとする。これで準備が完了しました。
Aさんの好きな教科の順位は次の通りです。1位:理科、2位:英語 、3位:数学・社会、5位:国語
Aさんは理系タイプなので、勉強を始める順番は次の通りになります。
1教科目:国語・・・5位の教科(最も嫌な教科をモチベーションの高いうちに)
2教科目:理科・・・1位の教科(一番好きな教科なので国語でのやる気ダウンをカバー)
3教科目:社会・・・同率3位の数学と迷うが、文系→理系→文系→・・・の順に
4教科目:数学・・・3教科目と同じ理由
5教科目:英語・・・2位の教科(最後は割りと好きな教科で仕上げ、明日につなげる)
勉強はどうやればいいの?
夏期講習では予習の宿題が出ていますが、全くやっていない人は稀で、ほとんどの人はやってきてはいるのですが、その大半は何となくやってきたという人です。何となくとはどういうことでしょうか? それは、自分で出来る問題だけをやってきているということです。つまり、もともと自力でも出来る問題を改めてやっているだけなので、学力の向上において何のプラスにもなっていません。 夏期講習での予習は未習部分がないので、調べたり、じっくり考えれば必ず出来る問題ばかりです。それを大して考えもせずに「解らない」と決めつけて空欄にしてくるのは、怠けていると言われても仕方ないことです。せめて、理科や社会であれば教科書を調べたり、国語や英語であれば空欄にせずに何らかの解答を書いてくる意気込みを見せてもらいたいです。つまり解るところだけやってもあまり意味は無く、解らないところをじっくり考えたり、調べてたりすることでだんだん出来るようになるのです。よく言うのは、難しい問題を考えているときが賢くなっている瞬間だと。
授業の受け方について
前に立って授業をしているといろんな生徒がいます。しかし、俗に言う「出来る生徒」と「できない生徒」には決定的な違いがあります。それは、聞く姿勢です。
出来る生徒は、先生が重要な説明をしているときには必ず前を向いていますが、出来ない生徒はほぼ下を向いています。「今から大切なところを説明します。」と言っているにもかかわらず、まだ下を向いている生徒もいます。では、その人たちは何をしているのか?聞く気が無く他事をしている人は論外として、真面目に取り組んでいる人たちの中にも結構います。その人たちとは、先生が少し前にホワイトボードに説明した問題をきれいにノートやワークに写している人たちです。では、聞きたい。君たちはそのきれいに書いたノートを家に帰ってから改めて復習しているのか?もし、毎回復習が出来ているのなら、「出来る生徒」になっているはずです。出来ていないのなら、ホワイトボードを写すのはやめて今先生が説明していることに集中してはどうでしょう?先生の話がしっかり聞けるようになる頃には、聞きながらメモをとったり、ホワイトボードを写したり出来るようになっていることでしょう。
今日言ったことをしっかり実践して、今後の学習に役立てて下さい。
最後に一言
今勉強していることはすぐには身につきません。楽器でもスポーツでも今日習ってすぐに上手くなることは無いですよね。練習して慣れていくことで会得していくものです。勉強も同じです。今勉強したからすぐに結果が出るとは考えないで下さい。ズバリ!今日やったことは3ヶ月後に結果が出ます。今日は8月8日です。つまり11月にならないと結果は出始め無いと言うことです。しかし、今やらないといつまでたっても結果は出ません。すぐに結果を求めずにじっくりと構えて、今やるべきことをしっかりやって下さい。