計画の実行方法
2014年06月01日
前回に引き続き計画の重要性について書きたいと思います。
次のポイントは『確実に実行できる計画』を立て、『確実に実行』することです。
計画というのは立てているときはそれなりに楽しいものです。
ところが、多くの場合、予想外の事態が次々と起こり、予定どおりに行かなくなります。
7時から数学の学習開始、と思っていたら、テキストがどこにあるかわからず、探しているうちに15分経過。
すぐ解けると思った問題が難しくて予定を30分オーバー。
このようなことはどうしても起こるものです。
それ自体はしかたありません。
問題は、予定通りに行かないと、誰でも、計画を続ける意欲が急にしぼんでしまうことなのです。
ですから、これまでのパターンや、学習の前後に起こる小さなトラブルなどを含めて、
自分の生活リズムの「くせ」をよく思い出し、計画にその分の「ゆとり」を持たせるようにします。
先の例でいけば、はじめから、30分~1時間くらいは余分な時間を組み込んでおくことです。
この「ゆとり」が大切なのです。
しかし、「計画」とは、途中で守れなくなってくずれだすと本当にいやな存在になってしまいます。
「もう見たくない」と目をそむけるようになるくらいなら、計画などないほうがよかったことになってしまいます。
そうならないための鉄則を三つ記します。
一 ゆとりのある計画をたてる
二 はじめのうちは絶対に守る
三 途中で調整・修正を行う
途中で「これはむずかしいな」と思いはじめる場面があると、そこが成功と失敗の分かれ目です。
「計画が守れずにずるずると悪化する状態」を続けると、本当にいやになってしまいます。
すぐに調整を行いましょう。
たとえば、今日予定していた学習内容がまったくできなかった場合は、どうするか。
また次の日にずらすこともできますが、きりがありません。
そこで、決め手を教えましょう。
出来なかった内容が連続性のないものなら、それをあきらめて次へ進むことです。
これは学習すべてにいえる原則です。
すべてを完全に仕上げようと思って、すべてが中途半端で終わるのがいけないのです。
やり残しや未完成があってもかまいません。
そのかわり、できるところはしっかりと仕上げるのです。
スケジュールでも同じ。
「こことここは残念ながらできなかった。
でも、ここはOKだし、ここから後は自信がある」となるようにしてください。
そして、チェック欄を塗りつぶし、テストが近づいてきます。毎日表を見ます。やがてある日、必ず気づきます。
ある程度進むと、今度はやらずに放り出したまま残してしまうのがいやになります。
少しくらいなら余分にがんばって計画表を塗りつぶしてやりたい、という気持ちが起こるのです。
だから、紙に書いて貼り出しておくことに意味があるのです。
この地点までくれば、成果はきっと出ます。
テストの前日に、この計画を見て「よくやったな」と思えたら、もう勝ったようなものです。
期末テストまで、一ヶ月を切りました。
計画を立てて学習すれば結果は自ずと出ますよ