科目別学習法② 数学編
2016年11月29日
数学編
【共通事項】 最初から『楽な方法』で問題を解こうとしない方がよい。数学にはある糸口が見つけられれば普通に解くより
ずっと速くできる便利な方法がある。しかしこれを初めから覚えてしまうのは決して良いとは思わない。問題によってはその
きっかけをつかむのが非常に厄介なものもあるからだ。やはり基本をしっかり身に付けることが言うまでもなく大切である。
『楽な方法』を人から教えてもらい“何となく解けた”では、本当の力は付いてこない。その場しのぎですぐに忘れてしまうのが
オチだ。初めのうちは1問に20分、30分かかっても構わない。苦労して試行錯誤を重ねることで、より効果的な解法を自分
自身で発見していけばいい。これが真の実力に繫がっていくのである。
【計算問題】 数学では、まず計算力の強化に取り組むべきである。特に文字式と分数計算は基本中の基本なので繰り返し
練習すること。計算力は運動でいえば基礎体力のようなものだ。これが備わっていないと先には進めないと言っても過言では
ない。毎日の地道な練習で計算力を積み上げていこう。
【方程式】 文字と数字が混在していることに苦手意識をもっている子どもは多いと思う。そこでやってみてもらいたいのが
xやyに簡単な数字を実際にあてはめてみることである。そうしておいて立式を考え、改めて数字を文字に置き換えれば案外
すんなりと解ける。
【関 数】 関数は文字通り関係のある数である。よってまずは何と何が関わり合っているのかをきちんと理解すること。
そして式を見たらそのグラフを書いてみること。それが関数の問題を解く鍵である。
【証明問題】 「~を証明しなさい」という問題では、乱暴な言い方かもしれないが最初に答えを教えてくれているのと同じ
ことなのである。難しいのはそれをいかに論理的に証明するかだ。克服するポイントとしてはテキストの例題解説を写して
もいいからパターンを覚え込むことである。こういうといかにも大変そうに聞こえがちだが、三角形の合同にしても合同条件
は3つしかないのでパターンの種類は限られている。
【図形問題】 問題に図形がのっていないときは必ず自分で図形を描くこと。また相似の問題などでは図形が重なっている
ことも多い。そういう場合には切り離し同じ方向に並べてあげるとずっと解きやすくなる。立体図形の問題では展開図を忘れ
ずに描いて自分の目に見せてあげること。
スタディー羽津校 門馬