双六
2017年07月14日
双六(すごろく)といえば、サイコロを振って出た目にしたがって升目にある駒を進めて
上がり(ゴール)に近づけるボードゲームだと現代では認識されています。
しかし、双六が流行した平安時代はいまと違って強いて言うなら囲碁に近い遊びだった
みたいです。兼好法師(吉田兼好)の徒然草110段に次のような一節があります。
《現代語訳》
双六の名人といわれた人に、勝ち方の方法を尋ねましたところ、「勝とうと思って打っては
ならない。負けまいと思って打つべきである。どのやり方が早く負けてしまうだろうと考えて
その手を使わないで、一目でも遅く負けるような手をとるのがよい。」と言う。
勝つことを考えるのも、もちろん大切ですが負けないことを意識する気持ちも重要である。
なるほど非常に納得できるお話です。
スタディー羽津校 門馬