関東大震災とデマ
2017年09月08日
1923年(大正12年) 9月に起こった関東大震災の際、多くの朝鮮人の方が流言蜚語が
きかっけで虐殺されました。 その追悼式に小池百合子東京都知事は、歴代都知事そして
自身も昨年は送っていた追悼文を今年は取り止めました。また小池氏は会見で虐殺が、
あったか否かについて認識を問われると「色々な歴史書の中で述べられているところだ。
様々な見方があると捉えている」と回答しました。なんだか過去の事実から目を逸らして
いるようで違和感を覚えました。“様々な見方”とはどういう意味なのかよく理解できません。
震災はお昼ご飯の前つまりご飯の支度中という時間帯と強い風が吹いていたという気象
条件から火災が拡大して10万人以上の方が亡くなりました。(歴史の教科書より)
この時、地獄絵図を目の当りに人々は、パニックとなり「火災の拡大は朝鮮人が爆弾を
投げたからだ」「朝鮮人が井戸に毒を入れて回っている」などといった悪質なデマを流し
ました。そしてこともあろう事か、警察や軍隊もこの根拠のない噂を信じ込んでしまって
一般市民に交じって殺害に手を染めてしまったのです。それにしても何か悪いこと、嫌な
ことがあると自分たちとは違う民族を敵対視し悪者扱いしたしまう。例えばナチス・ドイツに
よるユダヤ人に対するホロコーストのように。これは私たち人間の性なのでしょうか。
何事も真実を確かめてから行動に移すべきだと私は思います。
スタディー羽津校 門馬