コツコツ型or追い込み型?
2008年11月12日
近頃、検定と名の付くものがブームのようである。
各種資格検定からお遊びの○○検定まで多種多様に存在する。
それを見てつくづく日本人は試験が好きなのだと感じる。
当の私もインターネットで「三重県検定」というのを見つけたので、思わずチャレンジしてしまった。
結果は10問中8問正解でなんとか合格。
この「合格」という言葉は単なる遊びでも、
何の権威もない相手からでも言われるとうれしいものである。
その当たりが検定ブームのミソなのだろう。
当塾でも「英検」「漢検」の準会場の指定をいただいているので、年に数回実施しているが、
検定試験への関心の高まりを実感している。
受験者の中には塾生のみならず、
保護者の方も一緒に受験されたりと、家族で取り組まれているご家庭もある。
さて、検定を含め「試験」への取り組み方について考えてみようと思う。
お遊びの検定はともかくとして、資格検定や学校での試験はそれなりの準備が必要である。
中学や高校ではテスト期間というものがあって、試験開始の1週間前にテスト範囲が発表される。
テスト発表後1週間はクラブ活動も停止となり、まさにテストウィークだ。
読者の皆様もご経験の通りこの期間の過ごし方がテスト結果に直結するのは言うまでもない。
当塾生が受ける試験には、学校の定期試験の他に
当塾で毎月実施の月例テストや年数回の模擬試験などがあるのだが、
次の2人の生徒について興味深い結果が出ているのでご紹介したい。
中学2年生のA君とB君。
この2人の月例テストの結果はいつもA君の方が成績上位である。
しかし、学校の定期テストの結果になると逆転する。
また、範囲がほとんどない真の実力を計る模擬試験の結果はA君の方が成績上位になる。
なぜこのような事が起こるのか。
実はA君はコツコツ型で日頃から家庭学習がしっかりとできている生徒である。
だから毎月実施の月例テストも学校の定期テストもマイペースに
普段と変わりなく学習していると言う。
方やB君は日頃は塾以外ほとんど学習しない生徒である。
宿題こそ忘れずに提出はしているが、
母親が言うには「家で勉強している姿を見たことがない。」とか。
しかし、定期テストでは5教科で450点を取る成績優秀者へと変貌を遂げる。
まとめてみよう。A君は学校の定期テストは良くないが、模擬試験での成績は良い。
つまり、学校の通知表の評定はあまり良くないが、実力はある。
一方B君は通知票の評定は良いが、実力が伴わない。
A君はコツコツ型だけれども一旦馬力に乏しいタイプで、
B君はコツコツ型でない分ここぞというときにエンジンがかかる追い込み型タイプ。
ご自分やお子様がどちらのタイプに入るのか、一度考えられてはいかがなものか。
次回は、今回の続きで
現在の高校入試にはA君B君どちらが有利なのかについてお話ししたいと思う。