2020年度から英語入試も導入?中学入試について
2019年12月01日
入試に英語を導入する私立中学が増えています。
年々増える中学入試の英語
中学入試は国語・算数またはこれに理科社会をプラスする形で行われるのが一般的でしたが、ここに何らかの形で英語を加える中学校が増えてきています。現状では首都圏の私立中学の半数近くが受験に英語を取り入れる取り組みをしており、今後もそれは増える可能性があるでしょう。
英語必須ではない
とはいえ、受験科目に英語が必須として加わったわけではありません。理科社会の選択科目に英語が加わって、英語選択でも受験ができるようになったり、英検を持っている場合はそれが考慮されるという形で、英語ができないから受験ができない、ということはありませんし、現在のところ、中学入試対策を行う進学塾でも英語の対策クラスを設けて授業を行ったりはしていないので、これまでの形で受験する子どもが大半です。しかし、英語に秀でている生徒を、何らかの形で入学させようと考えている学校は増えているようで、一定の学力は必要ではあるものの、AO入試のような扱いで合格させるケースはあります。
大学入試を見据えて
もともとこうした傾向は、2020年に開始予定であった大学受験の英語教科の変更を受けてのものが多かったと考えらえますが、2020年の英語入試改革が延期になった現在、中学受験の英語も以前ほどの増加がみられるかは現状では判断が難しいところです。とはいえ、英語そのものについての重要性の認識は高まりつつあるため、私立高校では英語の授業を実用的なものにしていく傾向があり、それに対応するために英語の素養を受験でみることはあり得るでしょう。
小学校の英語教育
現在は小学校でも英語が教科として授業数は少ないものの取入れらえていますし、英会話スクールに通う子どもも多いです。少子化が進む今後の受験数減少を考えて、私立中学側が学習塾に行っている子どもだけでなく、英会話スクールに通う子どもも受験をしやすくなるようにシステムを変えてきている、という側面もあります。いずれにしても、小学生のうちから英語を学ぶことは、選択肢を広げることにはつながるので、学ぶメリットはあるといえるでしょう。
まとめ
私立中学の受験に英語を取り入れる学校が増えてきています。現在は必須ということはありませんが、小学校の英語教育の内容によっては今後はそれも考えられるでしょう。また、大学入試の英語改革の延期が、今後の中学の英語教育にも関係してくる可能性はあります。