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覚えてもすぐに忘れるんです

 子供たちの世界では夏休みの真っ最中である。
勉強のことなんかどこ吹く風。夏祭りや旅行や部活のことで頭がいっぱいなのだろう。
そんな中、塾業界では夏期講習というものを実施している。
なぜ長期の休みになると講習会があるのかご存じだろうか。
 当塾をはじめ夏期講習では、日頃の授業ではできない復習を中心とした授業を実施するのが一般的であろう。
復習の大切さは言わずと知れたことだが、そのメカニズムを改めて紐解くと次のようなことだ。
 人間の脳には、記憶という観点からみると3種類あると言われている。大切な情報を長く記憶しようという「長期記憶脳」と不必要な情報を一時的において置く「短期記憶脳」その中間の「中期記憶脳」である。
 私たちは、自分の名前や自分の家の電話番号を忘れることはない。
これら必要なものはこの「長期記憶脳」に保管されている。英単語や歴史年号など、未知のものを新しく覚えようとした場合、「短期記憶脳」に保管される。
この短期記憶脳の情報は、覚えてから半日のうちにどんどん忘れ、1日から7日もすればほぼ忘れてしまうのだという。
この間に復習すれば、ある一定の割合で「中期記憶脳」に送り込まれる。
これが日々の復習や宿題の意味である。塾や学校の宿題は提出期日直前にするのではなく、その日のうちにしなさい。とはこのような意味があるのだ。
逆に、1週間復習をしなければ、ほぼ全て忘れてしまうというわけだ。     
 次に「中期記憶脳」に保管された記憶は3週間から4週間位はある程度残る。
ただ、ここでも復習しないと、忘れてしまう。この時期に復習すれば、ある一定の割合で「長期記憶脳」に送り込まれるのだ。
人間の脳は、なじみのある情報を積極的に受け付ける性質も持っているため、「前に見た情報や聞いたりした情報」は未知のものより頭に入って来やすい。
つまり、この時期の復習は時間もあまりかからず効率的に行えるというわけだ。
私の塾ではこのメカニズムを利用し、確認テストをこの時期に実施することで強制的に復習させている。
 
最後にこの「長期記憶脳」に送り込まれた情報を定着させる必要がある。
せっかく「長期記憶脳」に送り込んだ情報もその後放っておくと取り出せない情報になってしまう。
それに当たるのが、各学期に実施している講習会なのだ。
今回であれば「夏期講習」にあたる。「夏期講習に参加しても成績が上がらない。」という声を稀に耳にするが、これは誤った認識だ。
実際に現場で生徒に接していると、塾生できちんと講習会を受講した生徒と、中途入塾生でそのような講習会を受けてこなかった生徒とでは、たとえ定期テストの点数が同じくらい取れていたとしても、学力定着度には明らかな差が生じている。
 「夏期講習」等の講習会はその場の成績を上げる事だけを目的せず、その先までを見据えた「記憶のメカニズム」に基づいた学習法なのだ。

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