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(続)うちの子、家でまったく勉強しないんです・・・

陽気で開放的な季節がやってきた。
気分もなんだか高揚して子供達にとっては勉強どころではないといった感じである。
間近に控えた「夏休み」
子供達の関心事は「夏休みに何をするか」「どこへ行こうか」
とウキウキしているのではないか。
そんな気分の中で勉強をさせるのはなかなか大変なことである。
ではどのようにしたらよいのか、
前号に引き続き家庭学習のあり方について書こうと思う。
今回のキーワードは「メリハリ」という言葉である。
聞き慣れた、言われ尽くされている言葉ではあるが、
それだけ「メリハリ」という言葉は大事な言葉なのである。
漢字で書けば「減り張り」だ。
辞書によると「物事の強弱をはっきりさせること」という意味だが、
こと仕事や勉強に関して言えば、
「やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ。」ときっちりとけじめを付けた行動を、
という意味で使われる。
しかし、このことをしっかり実行できている人はそうはいないのではないだろうか。
これを書いている私もその一人だ。
ではどうすることが「メリハリ」を付けることになるのか。
次のようにすることをお勧めする。
「こうするとメリハリが付く」と考えるより
「これをしないことが結果的にメリハリを付けることになる」と考えた方がよい。
例えば、前号で書いた親の不満のなかで
「テレビを見ながら、音楽を聴きながらじゃないと勉強できない。」というものがあった。
これは「メリハリ」を付けていない最たるものである。
結論を簡単に言ってしまえば
「テレビを見るときは見る。音楽を聴くときは聴く。勉強するときはする。」
こうすることが「メリハリ」を付けることになるのだ。
しかし、事態はそう簡単なものではない。
「勉強はしなければいけないと思う。けど、テレビも見たい。」
子供達にとって当然の欲求である。
そこを親としてどう対処していくかがポイントである。
対処方法として、スケジューリングをしてみてはどうだろうか。
日々のことなので大変な事ではあるが、「親子ミーティング」を開くのである。
順序はこうだ。
帰宅後すぐに今日自分が見たいテレビなりしたいことを言わせる。
同時にしなくてはいけないことも言わせる。
その時にそれぞれにかかる時間も予測させる。
それを元にして、食事や入浴の時間も考慮してその日の簡単なスケジュールを一緒に決める。
この一緒に決めることが1つ目のポイントである。
自分で決めたんだという自覚を持たせるためである。
次に、立てたスケジュールの中で
勉強やしなくてはいけないことにあてた時間はなるべく親も協力すること。
その時間は子供にとって楽しいことをしているのではないはずだ。
そんなときは親もなるべく静かにしてあげるべきである。
入浴の時間でも良いし読書でもいいだろう。
テレビを見るにしても音量を下げるなどの配慮が必要である。
このことが2つ目のポイントである。
子供は、親も一緒になって自分のために行動してくれているんだと
一体感や愛情を感じるからだ。
この方法はメリハリを付けさせるだけでなく、他にも様々な利点がある。
「親子ミーティング」では親子のコミュニケーションが図れ、
同時にその日の出来事とかも話ができる。
また一緒にスケジュールを立てるので共同作業による連帯感が生まれる。
さらに、自分で決めた事に対する主体性や責任感を養うことができる。
そして何より愛情溢れた親の存在を認識できるようになるだろう。
最後に注意点をいくつか付け足したい。
親子ミーティングは機械的にやらないこと。
感情的にならないこと。
そして、計画が実行できなくても大きな心で明日につなげること。
希薄になりつつあると言われている親子関係が少しでも密になり、
紙面に載っているような事件が今後起こらないことを切に願って止まない。
「塾人のちょっといい話」/月刊Kujira(7月号)掲載

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