スケジュール術・5つのポイント②
2010年05月29日
スケジュール術・5つのポイント②
今月は、先月に引き続き計画の重要性について書きたいと思います。
先月号を要約すると、計画は自分の手で紙に書き、確実にできる計画を立て、
計画通り実行する習慣を身につけ、それを自信に次の計画へつなげるというものでした。
では、計画通りに進まなかったらどうでしょう。今回はそこからのお話です。
「計画」とは、途中で守れなくなってくずれだすと本当にいやな存在になってしまいます。
「もう見たくない」と目をそむけるようになるくらいなら、計画などないほうがよかったことになってしまいます。
そうならないための鉄則を三つ記します。
一 ゆとりのある計画をたてる
二 はじめのうちは絶対に守る
三 途中で調整・修正を行う
途中で「これはむずかしいな」と思いはじめる場面があると、そこが成功と失敗の分かれ目です。
「計画が守れずにずるずると悪化する状態」を続けると、本当にいやになってしまいます。
すぐに調整を行いましょう。
たとえば、今日予定していた学習内容がまったくできなかった場合は、別の日にずらす方法があります。
では、その日に予定していた内容はどうしますか?
また別の日にずらすこともできますが、きりがありません。
そこで、決め手を教えましょう。
取り残してしまった部分は『あきらめてしまう』のです。
そんな、と思うかもしれませんが、この勇気が大切です。
あなたが、次のテストで「絶対に満点をとってやる」目標を立てていたら話は別です。
たしかにどんなささいなポイントもおろそかにはできません。
でも、そうではないのなら、あっさりとあきらめましょう。
こぼしたところに未練をもつよりも、次にすすむべきです。
これは学習すべてにいえる原則です。
すべてを完全に仕上げようと思って、すべてが中途半端で終わるのがいけないのです。
やり残しや未完成があってもかまいません。
そのかわり、できるところはしっかりと仕上げるのです。
スケジュールでも同じ。
「こことここは残念ながらできなかった。でも、ここはOKだし、ここから後は自信がある」
となるようにしてください。
そして、チェック欄を塗りつぶし、テストが近づいてきます。
毎日表を見ます。
やがてある日、必ず気づきます。
ある程度進むと、今度はやらずに放り出したまま残してしまうのがいやになります。
少しくらいなら余分にがんばって計画表を塗りつぶしてやりたい、という気持ちが起こるのです。
だから、紙に書いて貼り出しておくことに意味があるのです。
この地点までくれば、成果はきっと出ます。
テストの前日に、この計画を見て「よくやったな」と思えたら、もう勝ったようなものです。
期末テストまで、一ヶ月を切りました。計画を立てて学習すれば結果は自ずとでますよ。