塾講師が教える大学受験対策4:国語が得意でも小論文は別物!?小論文の構成方法や書き方のポイント
2020年01月01日
小論文は、自分の書きやすいパターンを作っておくと、スムーズに書くことができます。
小論文とは
小論文は、受験の2次試験などで多く出題される問題で、時間内に限られた文字数の中でテーマに沿った論文を仕上げるというものです。出題されるテーマに関する資料なども提示されるため、それを活用した内容にすることが求められます。小論文の試験から学校側が読み取りたいのは、「テーマに沿った内容を考えられているか」「文章は客観的で読みやすいか」「提示された資料を理解し、必要なものを利用して引用できるか」「論理的な文章構成ができているか」ということです。作文とは違って、単に自分の意見を述べるだけでなく、客観的な視点からそのことについて考察し、その上で自分の考えも述べることが求められます。
小論文の構成をパターン化する
小論文の構成には決まりがあるわけではありません。ただし、そこにはいくつかのパターンがあるのは確かです。たとえば、小論文で最もシンプルなのが、最初に自分の意見を軽く書いて、そのあとテーマに関する客観的な説明と、その問題点などを指摘、最後にもう一度、その内容を踏まえた自分の意見で締めるというもの。最初にある程度の結論を述べているので、読んでいるほうも読みやすく、まとまりやすいのがメリットです。
別のパターンとしては、最初はあくまで客観的な視点からテーマと資料の内容を説明し、それについて中盤で問題提起を行って、最後に結論を書くというもの。説明から入るので、文章力がないと冗長な小論文になるリスクはありますが、論理的に説明するには良い方法でしょう。
こうしたパターンの中から、自分なりに書きやすいパターンを持っておくと、構成に迷わずに済むので時間にも余裕ができます。
小論文のコツ
小論文は、その学問に沿ったテーマで出題されることが多いので、普段からそのテーマに関する時事問題などに興味を持って、新聞やテレビを見ておくことが大切です。資料が提示されるとはいえ、やはりその学問に関する興味をアピールするにはプラスアルファの情報も必要になります。また、書き始める前に、内容の構成を簡単に書き出しておくと、スムーズに書き進めることができます。
まとめ
文章を書きなれない人にとって小論文は難しく感じられるかもしれませんが、書き方をある程度パターン化して、いろいろな問題について書く練習をしておけば、それほど難しいものではありません。あくまで人に読ませるものですので、客観的かつ読みやすい文章になるように心がけましょう。