2020年度から実施!英語民間試験について教えてください。
2019年11月01日
2020年度から大学受験に英語民間試験が導入されます。
大学入試の英語では英語民間試験を活用
文部省の決定で、2020年度から大学入試改革が行われます。その一環として、英語教科では民間の英語検定試験を導入することになっており、これがいわゆる大学入試の英語民間試験です。「読む・書く・聞く・話す」の4技能を測ることを条件に選定された試験で、現在5団体7種類の試験が認定されています。
英語民間試験の種類
大学入試に反映される英語民間試験として認定されているのは、ケンブリッジ英語認定試験・英検・GTEC・IELTS・TEAP・TEAP CBT・TOEFL iBTの7種類。学校の学習指導要領に近い内容になっているため受験生に馴染みやすい英検や、実生活での英語力が問われるケンブリッジ英語検定、海外留学する際に必要な英語検定としても知られるTOEFLなど、それぞれ特徴のある試験なので、自分が受けやすい試験を受けるのがよいでしょう。TOEICも認定されていましたが、2019年の7月に申請を取り下げましたので、TOEICでの受験はできません。
英語民間試験の活用方法
英語民間試験は、すべての大学で活用されるわけでなく、活用するかどうかは大学毎の判断となります。また、活用の方法も、英語試験に加点する形で使われたり、その点数を出願資格とするなど、大学によって自由に決めることができるので、志望大学における扱いを早く調べておく必要があります。また、この試験は何度も受けることができるわけではなく、高校3年の4月~12月の間に2回だけと決められています。何度も受けたうちの成績が良かった2回を選べるというわけではなく、事前にどの試験を採用するか申請が必要になるので注意しましょう。また、民間試験なので高校1年生や2年生も受けることができます。早めにいろいろな試験を経験して、試験に慣れるとともに、得意な試験を見極めることも大切です。
まとめ
英語民間試験は、新しい取り組みとして文部科学省主導のもとに導入された制度です。ただし、地方に住む受験生は選択肢が狭かったり、遠方での受験は費用負担が大きいこと、受験料も試験によって異なることなどから、公平性などの面で問題があるという声もあり、大学側からも受験生側からも見直しを求める声が多く上がっているのも事実です。とはいえ現状では導入が決定している試験ですので、早めにいくつかの試験を受けてみるなど、しっかり対策を行っておくのがよいでしょう。