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うちの子、家でまったく勉強しないんです・・・

新学期を迎えてから2ヶ月あまりが過ぎました。
そろそろ新しい環境にも慣れ、生活リズムもできあがってきたところであろう。
しかし、この時期はじめじめした気候も手伝って
うまく生活リズムが確立できてない人も多いのではないか。
今回はその生活リズムの中でとりわけ学習面においてクローズアップしたい。
保護者の方との面談や雑談の中でよく耳にするのが、
「とにかく家で勉強しない。」「自分の部屋で勉強しない。」
「テレビを見たり音楽を聴きながらじゃないと勉強できない。」である。
これらが親として実際に肌で感じる不満なのであろう。
自分が学生の頃に言われていたのと同じ事を感じているというのは
この際棚に上げておくとして、これらをどう解決するかである。
一つ一つ見ていこう。
今回は、一つ目の「とにかく家で勉強しない」についてである。
これについては逆に質問をしたい。
「一日に何時間いや何分勉強すれば家で勉強したことになるのか。」
難しい問題である。学年相応時間と答えるかもしれない。
ではその時間数の根拠は?となってしまう。
子供達にとっては学校なり塾なりの宿題が家庭ですべき勉強の全てと思っている。
それ以上の勉強を自主的にする事を強いるのは受験生でない限り難しいことであろう。
塾の宿題はともかくとして学校から出される宿題は、
全員がほぼしてこられる量しか出されないし、
内容も極めて基本的なものが多い。
だからできる子にとっては、家に帰ってものの5分や10分で終わったり、
中には既に学校で済ませてきている子もいるかもしれない。
では、その子達に家で勉強させるには何が必要なのだろうか?
それはその動機付けと管理である。
動機付けは「将来のため」「良い会社に就職するため」「良い学校に進学するため」
のようなゴール地点が遠いものや抽象的なものだと子供達にはピンと来ない。
もっと現実的に間近に迫るテストや検定試験などに目標を据え、
クリアしたらしっかりとほめてあげる。
このことが次のステップへのモチベーションになる。
ただこれは短期的なことなので、このことを何回も繰り返し継続していかなければならない。
ここからが管理の部分だ。
この管理が実は最も重要なことなのだ。
楽な方に走るのは大人も子供も同じ。
そうならないために次なる目標を設定し、それに向け計画を立て実行していく。
具体的に言えばこうだ。
次回の英語のテストで10点アップを目指すとする。
すると一般的な勉強法は、教科書の単語を調べ、本文を読み、
和訳し、単語を暗記し、英訳する。その後に問題集をする。
これを子供に「自力でやりなさい」ではおそらくしないだろう。
要所でチェック&確認が必要なのである。
学校でしてもらっているのでは、と思うかもしれないが、
そこまですると授業が進まなくなるからできていないのが現状だ。
それにそこまでを求めるのは少々酷な事であろう。
このチェック&確認が家庭でできれば目標達成となるはずだ。
そろそろ結論である。
少々耳の痛いところではあるが、「子供が家で勉強しない」のは
上記のような家庭での役割がおろそかになっていることも認識しなければならない。
面倒くさがらずに子供と向き合って、そして付き合ってあげないと、
ただ「勉強しなさい」では家庭学習のできる子にはならないのではなかろうか。
当初この連載も半年の予定であったが、もうしばらくお付き合いいただくことになった。
塾人として、そして親として子供達の未来を考えていきたい。
次回は今回の続きの部分を書こうと思う。
「塾人のちょっといい話」/月刊Kujira(6月号)掲載

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