自分ノート
2009年04月15日
新年度を迎え、周りの環境も変わり、
すがすがしい気候の下で希望に満ちた毎日をお過ごしのことと思う。
子供たちは新しい学校や新しいクラスに身を置き、
楽しくてたまらないという子もいるだろうし、不安に感じている子もいるだろう。
この先1年間は同じクラスで過ごしていくのだから、
なるべく早くそのクラスに慣れて楽しい毎日を過ごして欲しい。
さて、新しい学年になったのを機会に日々の学習について考えてみてはいかがだろうか。
「日々の学習」とは文字通り毎日の学習のことである。
学校の宿題や塾の宿題が出た日にはその宿題をする。
では、それ以外の日はどうだろう。学習できているだろうか。
おそらく何もしない日があるのではないか。
このように課題がない日には何もしない
(何をしていいのか分からないと言った方が正確かもしれない)
ことが学習面におけるリズムを乱し、結果としてテスト前だけの集中勉強になり、
学力の定着が図れなくなってしまうのだ。
そこで、1つ提案したい。
まず、サイズやページ数は問わないのでノートを1冊用意していただきたい。
そして、そのノートの各ページの上部余白に日付を1ページずつ全ページに書き込む。
できれば継続目標の日数分のノートを用意して日付を書き込んでおく。
次に「3ヶ月間は続けるぞ!」や
「サボった日には漢字練習100回!」のように自分流のルールを作り、
ノートの表紙に大きく書き込む。準備はたったこれだけ。
次にその使用方法についてだが、次の3つの条件さえ守れば基本的に自由である。
漢字練習や単語練習に使おうが、計算問題をしようが自由である。
3つの条件とは
①「毎日学習する」、
②「そのノートには宿題以外の勉強を自分で考えて学習する」、
③「毎日親に見せる」である。
それぞれを見ていく。①はやる気のある日もない日もとにかく毎日する。
また、その日に1ページ以上学習したい場合は別のノートや紙にし、
そのノートには1日1ページだけにしておく。
逆に今日はやる気がないから明日まとめて学習するというのはNGである。
②については課題以外の勉強に主体的に取り組むことを目的としているので、
基本的に自分で考えて学習するのだが、学年が低い場合には親が指示してもいいだろう。
最後の③についてだが、これには様々な要素が含まれている。
例えば子供側からは、学習したことを認めてもらった満足感を感じるだろうし、
毎日しなければならないという義務感が継続を可能にするだろう。
親の側からしてみると子供の日々の努力を目にすることができる安心感や
何か一言のコメントを書いたりすれば立派なコミュニケーションツールにもなるだろう。
そして、目標の日数が終わったときにそのノートを最初からページをめくっていく。
すると1ページも空きのないノート「自分ノート」がそこにある。
毎日1ページだが、そこにはやり遂げた達成感と充実感がある。
それらが次のノートへ進む原動力にもなる。
何冊も積み重ねる事ができれば、自然と実力も身についていることだろう。
まさしく「継続は力なり」である。